部品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用途 | 床置き型機械制御盤、前面・背面アクセス |
| 外殻 | 冷間圧延鋼板1.5mmを溶接フレームに、扉は2.0mm |
| 取付板 | 2.5mm鋼板、別部番、レイアウトに従い穴あけ・タップ |
| グランドプレート | 着脱式、2.0mm、未加工納入・スケジュールに従い穴あけ |
| 開口 | 前面扉にHMI開口と機器開口 |
| 仕上げ | 内外粉体塗装、アースポイントとグランド当接面をマスキング |
| ハードウェア | ヒンジ、回転ロック、DINレール、ケーブルダクト、扉アースストラップ |
改訂を前提にした設計
外殻は内部容積、取付構成、環境で決まります——すべて早く分かっているもの。取付板と開口は電気レイアウトで決まり、こちらはまだ動いていました。別部品として扱うことで、後出しの変更は塗装済みの盤ではなく板の再加工で済みます。
分け方は再現性も生みました。数か月離れて作られた2台が同一の外殻と、別々に穴あけされた板を共有。予備盤を、組み立て時点の電気改訂を参照せずに製作できます。
開口と基準の問題
当初の扉図面は、HMI開口を扉の外側コーナーから、機器開口を扉中心線から位置決めしていました。どちらも工程が保持できる基準ではありません。外側コーナーは素材、曲げ、塗装の誤差をその手前に積み上げます。
改訂ではすべてを左側の成形エッジから寸法指定しました。プレスブレーキが作る折り目で、三次元測定機が確実に見つけられる基準です。機器のクリアランスは開口寸法だけでなく全開口の4側面で確認しました。クランプが開口図面に表れないスペースを取るからです。
- 開口は外側コーナーでなく成形エッジ基準に再配置。
- 開口公差を分割:位置は±0.3mm、機器クリアランスは別途確認。
- 開口寸法に膜厚を織り込み、粉体塗装後も機器が収まるように。
- 扉アースストラップの当接面とグランドプレート面をマスキング指定。
組立順序と、閉じた箱の中のインサート
当初のレイアウトは、側板をリベット留めした後にプレスが届かない位置——閉じたフレームの内側になるブラケットにPEMスタッド2本を置いていました。盤を変えるのではなく、スタッドを取付板へ移しました。組立前に穴あけし、最後に取り付ける板です。
その上で順序を文書化し、フィーチャーごとに通し確認しました。どのインサートを圧入し、どの板を穴あけし、どのハードウェアを取り付け、どの順で板を閉じるか。この文書は図面パッケージの一部になりました。この種の盤では今後も続ける変更です。
検査と引き渡し
開口位置は初品で測定し、以後は簡易チェッカーで塗装前に全数確認しました。塗装不良はやり直せますが、誤って切り出した扉は直せません。アース導通は塗装後に全盤で確認。
出荷は取付板を取り付けたまま、ただしレイアウトが未確定の部分は穴あけせず、穴あけを別途計上。意図的な取引です。小さな板の2次出荷を1回の費用にして、後出しの電気変更で盤ごと廃棄するリスクを消します。
