SECC 鋼とは
SECC は JIS G 3313 の電気亜鉛めっき冷間圧延鋼板です。SPCC ファミリーの地板に電解で亜鉛を析出させ、皮膜はおおむね Z04〜Z10 — 片側あたり数ミクロン。亜鉛が析出であって浸漬でないため、皮膜は薄く均一でスパングルがありません。塗装・溶接・きつい成形が求めるものは、まさにこれです。
溶融亜鉛めっき(SGCC)との取引は耐食の余裕です。ミクロン級の電気亜鉛は屋内用途と塗装系をよく守りますが、屋外では 60–80 g/m² を超える溶融皮膜には届きません。裸 SPCC+めっきとの取引は工程です。亜鉛は板とともに到着するため、部品はめっき工程をスキップします。サプライヤー接点が減り、めっきの最低ロットがなく、穴周りのめっきむらも生じません。
工学参考としての代表値
地板は SPCC クラスの機械特性を持ち、皮膜が耐食層と以下の仕様上の細部を加えます。
| 特性 | 代表値 |
|---|---|
| 地板 | SPCC ファミリーの冷間圧延鋼 |
| 皮膜 | 電気亜鉛、約 Z04–Z10(片側ミクロン級)、均一・スパングルなし |
| 引張強さ | 270 MPa 以上(地板) |
| 耐食の守備範囲 | 屋内と塗装系。屋外グレードではない |
| 成形挙動 | SPCC 同様に曲がる。皮膜は厳しい R でも剥がれない |
| 溶接 | スポット・MIG 標準 — 亜鉛ヒュームの吸引が社内規則 |
| 塗装挙動 | 標準前処理の上で密着性は優秀 |
加工工程での SECC の挙動
成形は初めて指定する人への好意的な驚きです。電気亜鉛の皮膜は薄く密着しているため、SECC は曲げ線で白い剥離を出さずに SPCC 相当の半径で曲がります。これが厚い溶融亜鉛皮膜との見分けるポイントです。筐体本体、シャーシ、レールは、裸鋼とまったく同じように曲げ・ヘム・クリンチされます。
溶接には、買い手が知っておく価値のある社内規則がひとつあります。亜鉛は溶接温度で蒸発するため、SECC のスポット・MIG は吸引とわずかに調整した設定で走ります。日常仕事です — 業界のすべての電子シャーシが亜鉛めっき鋼を溶接しています — それでも、SECC 部品の溶接部が地肌指定になったり溶接後に亜鉛タッチアップされたりする理由であり、図面に溶接ビードが外観面かどうかを書くべき理由でもあります。
SECC 上の粉末塗装が標準の仕上げ経路です。均一な亜鉛が塗装下の均一な下地を作り、前処理の薬液は裸鋼と同じラインです。ヘアライン仕上げは適用外です — 研く裸鋼肌がないからです。外観を担う SECC 部品はたいてい塗装またはクリアコートされます。
- レーザー切断:軟鋼の標準ウィンドウ。切辺は地肌鋼でタッチアップを受ける
- CNC 曲げ:SPCC 相当の半径。曲げで皮膜が剥がれない
- スポット/MIG 溶接:亜鉛ヒューム吸引つきで標準。外観ビードは要注記
- 粉末塗装:標準の仕上げ。あらゆる RAL
SECC 対 SPCC 対 SGCC:三者の判断
3 鋼種の違いは、防錆をどこに置くかの決定です。裸 SPCC は防錆をすべて仕上げに押し込みます — 塗装する屋内部品と最大の経済性に正解。SECC は薄い亜鉛層を板に内蔵します — 電子機器、薄断面、均一な下地を求める塗装系に正解。SGCC は厚い層を内蔵します — 屋外用途に正解。二者択一の比較は専用ページに譲り、表は当社が作業の拠り所にする要約です。
| 判断基準 | SPCC+仕上げ | SECC | SGCC |
|---|---|---|---|
| 防錆 | 仕上げ次第 | 薄く均一、内蔵 | 厚く内蔵 |
| 屋外用途 | 重い皮膜でのみ可 | 不可 | 可 |
| 電子筐体(屋内) | 塗装すれば良 | 標準 | 過剰スペック+曲げ部の皮膜が厚い |
| 溶接 | 最も単純 | 吸引つきで標準 | 吸引つきで標準 |
| 工程 | 加工後に塗装工程 | めっき工程なし | めっき工程なし |
調達と図面での指定方法
SECC は付着量と地板仕様に従い、当社の製造サプライチェーン経由で調達します。一般的な呼称(SECC-Z10、耐食の余裕をやや上げた Zn-Ni バリアントの N を付した SECC-N5 など)は見積り時に図面へマッピングします。図面に皮膜クラスがあればそれを指定し、切辺と溶接部に亜鉛リッチなタッチアップが要るかを書いてください。屋内塗装部品ではたいてい不要で、この項目を外せることは量産での実質的な節約です。
用途が屋内の電子機器なら、SECC がおそらくすでに正解で、当社はすぐ確認します。図面が SECC なのに設置が屋外なら、見積依頼(RFQ)で指摘してください。見積り時の鋼種 1 段変更(SGCC へ)は安く、現場で錆びたシャーシは安くありません。
