部品
材料:SPCC冷間圧延鋼板、本体1.0 mm、フロントパネルとラックイヤー1.5 mm。着脱可能なトップカバー、I/O穴あきフロントパネル、顧客のスライドキット用の内部レールを持つ2Uシャーシ。幅は19インチ規格、奥行600 mm。
顧客の制約は、シャーシが実装済みラックに引っかかりなくスライドすること、既存のスライドキットを無改造で受け入れることでした。両者は同じ2つの特徴——イヤーの平面度とレール位置——を指します。
ラックイヤーの平面度
イヤーは4本の締結で実装済みシャーシの全重量を支えます。共面でないと荷重が2本に偏り、シャーシはラック内で目に見えて傾きます。平面度は失われやすい。イヤーは大型の成形本体の端にある小さなフランジで、本体のねじれはすべてイヤーに届くからです。
設計上の答えは、イヤーを本体から折り曲げるのではなく、別の厚肉部品として成形して本体に溶接すること。これでイヤーの平面度を本体のねじれから切り離します。溶接順序が次に効きます。作業者に任せずに指定しました。溶接、冷却、仕上げの順で、完成前に定盤でイヤーの平面度を確認します。
スライドクリアランスとEMC導通
| 特徴 | 要件 | 担保方法 |
|---|---|---|
| ラックイヤーの平面度 | 共面であること。さもなくば締結が偏荷重になる | 別部品のイヤープレートを平面で溶接し定盤で確認 |
| レール位置 | 全体公差より厳しく。さもなくばスライドが引っかかる | レールは別部品として打ち抜き基準から位置決め |
| 全体幅 | 19インチ規格どおり。本体ではなくイヤーで | ラックに入るのはイヤーなので、イヤー位置で幅を測定 |
| EMCガスケット面 | カバーガスケット用の連続した素地面 | 塗装時にマスキング。組立で導通を検証 |
| 通気経路 | パネル間で通気穴とファン穴を揃える | 全パネルの開口を同一基準から位置決め |
検査
検査計画はラック適合チェックから始めます。他の寸法を測る前に、シャーシを基準ラックに差し込みます。この1チェックが重要な誤差を捉え、寸法報告書より速いからです。イヤーの平面度、イヤー位置での全体幅、レール位置を初度品で測定し記録します。
EMCガスケット面は寸法ではなく素地金属として確認します。故障モードは面上の皮膜であり、どの寸法にも現れないからです。
応用できる要点
- ラックマウント部品では、まずラック適合を確認します。顧客が実際に適用する受入試験だからです。
- 本体が大きくねじれやすい場合は、外観用と重要用の特徴を本体から切り離します。
- 相手側の特徴は、エッジではなく共通の打ち抜き基準から別部品に位置決めします。
- EMC面は意図的にマスキングし素地金属として検証します。塗装された面は正しく見えて導電しません。
